埋設管路修繕光硬化工法の7つの強み

1抜群の高耐久性

材料にガラス繊維入りの光硬化性樹脂(FRP)を使用しています。既存管の損傷が激しく、将来的な強度に不安がある場合には、管圧調整して自立管としての強度を発揮することもできます。清水で50年の耐久設計と耐震性能を有しています。

シームレスシステム工法

水理性試験

その他性能確認試験

アルファライナー工法

水理性試験

その他性能確認試験

2優れた耐薬品性

公共下水に適用する材料(不飽和ポリエステル系)に加え、耐酸性・耐アルカリ性に優れた材料(エポキシアクリレート系)をご用意。
CIP(定置洗浄)システムをお使いの工場の処理水にその強みを発揮します。オイリー管への耐油性能も有しています。

施工向箇所樹脂の種別耐酸性耐アルカリ性PH領域耐溶剤性熱変形温度
公共用水不飽和ポリエステル系(UP) イソフタル酸系 0-9115℃
CIP使用エポキシアクリレート系(VE)ビニルエステル0-14110℃

3施工スピードが速く、
施工時間が短縮

光硬化工法は、従来型の開削工法に比べて圧倒的に短い時間で施工完了させることができます。
例えば、操業終了後の夜間工事(8時間想定)ならば、翌日の操業開始時間までに工事を完了させ、操業に全く影響を与えません。
管更生工法の他工法(熱硬化)と比較しても、その優位性は大きな強みとなっています。
したがって、短期間の休業期間でも、施工延長を伸ばすことができます。

施工時間の比較

呼び径φ300mm自立管、施工延長50mにおける標準作業時間(h)
(作業開始から本管管口処理終了までの作業時間)

※出典「管きょ内面被覆(反面・形成)工法 ●設計の手引き  ●施工管理基準及び施工管理ガイドブック」
(平成18年7月 東京都下水道サービス株式会社 発行)に記載の「工法別標準作業時間一覧表」より算出

8時間での光硬化の施工可能延長(例)
呼び径厚み(mm)光照射装置仕様施行延長(m)
20051000w×6灯180
25051000w×6灯177
30051000w×6灯136
35061000w×6灯133
40061000w×6灯127
45071000w×6灯107
50081000w×6灯66
600101000w×6灯45
700131500w×6灯22
800152000w×6灯20

4多様な管種への適応

光硬化工法は、既存管の管種を選びません。コンクリート(ヒューム)管、陶管、鋼管、鋳鉄管をはじめ、処分が難しい石綿管や熱に弱い塩ビ管にも適応します。 管径はφ150mm~1,000mm(現場状況により最大φ1,300mmまで、自立管はφ800mmまで)適応します。取り付け管(枝管)も施工後カッターで穿孔し、関連工法(FRP取付管ライニング工法)で更生します。

5厳しい施工条件にも対応

光(紫外線)で硬化する光硬化工法は、厳しい施工条件にも対応します。厳寒期においても硬化時間は変わりません。
また、侵入水がある場合でも、硬化にムラが出ることなく施工できるのも、光硬化工法ならではの強みです。
また、受注生産となる材料は3か月間の保存期間がありますので、急な施工延期にも対応できますので、安心してご注文いただけます。

6不具合がほとんど
起こらない

施工時には、自動運転の光(紫外線)照射トレインが管内を走行します。先頭にはテレビカメラが装着されていますので、モニターで硬化前の材料を確認しながら施工できます。さらに、施工後の収縮が小さい材料を使用していますので、先の強み(5.厳しい施工条件にも対応)と強みが重なり、不具合が起こりにくいという強みを持っています。

7CO2排出量が少ない

環境対応をお考えの皆様には、光硬化工法のCO2排出量が少ないことも強みに挙げることができます。
廃棄物が多く発生する開削工法はもちろん、他の管更生工法と比較しても、CO2排出量の少なさは際立っています。
多くの重機を使わないことは、作業範囲の省スペースにもつながります。
また、熱を多く発生させないことは、室内での作業を可能にします。
この点では、施工性においても強みを発揮することにつながっています。

さらに安全・安心へ

耐震性能

耐震性能については、(公社)日本下水道協会「管きょ更生工法における設計・施工管理ガイドライン」に準拠し、保持すべき耐震性能として、L1地震動(共用期間内に1~2度発生しうる地震動)、L2地震動(共用期間内に発生する確率は低いが大きな地震動)に対して、それぞれ「設計流下能力を確保」「流下機能を確保」するよう定められています。

材料保存期間

材料は国内の製造工場で受注生産しますが、保存期間が3か月と長いので、急な施工延期にも対応できます。

技術審査証明

シームレスシステム工法およびアルファライナー工法は、(公財)日本下水道新技術機構の建設技術審査証明を受けています。

仕様・品質

適用管径(本管)※1本管φ150~1,350mm、取付管100~200mm
材質(公共下水等)不飽和ポリエステル系(UP)
材質(工場の工程排水等)エポキシアクリレート系(VE)
耐薬品性※2UP:pH=0~9、VE:pH=0~14
耐溶剤性※3UP △ VE ◎
耐油性※4UP △ VE ◎
耐熱性※5UP 115°C VE 110 (熱変形温度)
水密性※60.1MPa×3分間保持漏水なし
長期曲げ強さ60N/mm2
長期曲げ弾性率9,500N/mm2
  • ※1現場状況により最大1,350mmまで対応可能です。
  • ※1自立管(既存管に強度がない場合、自立した強度を持たせた更生管)の場合、アルファライナー工法は、φ200~600mm、
    シームレスシステム工法は、φ150~800mmの適用となります。
  • ※2JSWAS K-2「下水道用強化プラスチック複合管」の試験方法に準拠しています。
  • ※3社内試験結果による評価です。
  • ※4社内試験結果による評価です。
  • ※5社内試験結果による評価です。
  • ※6内圧管は管圧調整により強度調整可能です。