埋設管路・舗装修繕維持修繕ガイド

「すべての道路をコンクリート舗装に」が難しい理由と半たわみ性舗装のメリット

たわみ性のあるアスファルト舗装は、コンクリート舗装に比べて、耐用年数が短いので、「すべての道路をコンクリート舗装にしたらいいのではないか」と言われることがあります。

しかし、コンクリート舗装にも弱点があります。コンクリート舗装は、アスファルト舗装に比べて修繕が難しくて施工時間がかかることや、施工コストが高いことなどが挙げられます。

これらの特徴から、トンネル部分などの「埋設物などの掘り返しがほとんどなく」「ひとたび工事をすると交通等の社会的な影響が非常に大きい区間」は、コンクリート舗装が用いられていることが多くなっているのです。

一方、アスファルト舗装は、改質材料(添加剤)などを用いて耐久性を向上させることで、高速道路などの交通荷重の激しい道路への適用も可能となります。

また、バス停など、停止・走行が繰り返されるような場所では、「半たわみ性舗装」が用いられます。

半たわみ性舗装とは、「たわみ性舗装」と呼ばれるアスファルト舗装と「剛性舗装」と呼ばれるコンクリート舗装をミックスさせた舗装の名称で、アスファルト舗装の「施工性の良さ」とコンクリート舗装の「強さ」という長所をあわせ持った舗装です(昭和63年までは「半剛性舗装」と呼ばれていました)。

例えば、交差点、トラックターミナル、バスターミナルやバス停などの大型車が頻繁にストップ&ゴーを繰り返し行う箇所で、施工時間や場所の制約などでコンクリート舗装の適用が難しい区間に適しています。

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