埋設管路・舗装修繕維持修繕ガイド

アスファルトは柔らかい!?

「日本のアスファルト舗装の道路は柔らかくて走りやすい」

2004年にギリシャでアテネオリンピックが開催された際、ある有名なマラソン選手はこのようにコメントしていました。これは、「ヨーロッパの石畳の道路は硬くて足に負担が大きく、日本の走りやすい道路になれた選手は注意が必要」という意図のコメントだったようです。

トップアスリートならではの感覚なのでしょうけれども、実際に「アスファルト舗装は柔らかい」のでしょうか。

アスファルト舗装は、別名「たわみ性舗装」と呼ばれます。これは、アスファルト舗装が車などの荷重によってたわむことを意味しています(たわみに対する復元性があります)。

一方、コンクリート舗装は「剛性舗装」と呼ばれ、ほとんどたわみません。

通常のアスファルト舗装の断面は、「路床」「路盤」「基層」「表層」という4段構造となっています。

路盤には砕石(石を細かく砕き、サイズ調整した材料)が使われており、「基層」「表層」部分は「合材」とも呼ばれるアスファルト混合物が材料とされています。

合材は、原油由来のアスファルトと骨材(砕石など)を工場で加熱混合することによって製造されます。冷えて固まってもたわみ性(ある程度柔らかい)があるのが特徴です。

アスファルト舗装は、「路床」「路盤」「基層」「表層」の層全体で交通荷重に耐えられる構造となっています。つまり、地盤部分となる「路床」「路盤」がしっかりしていれば、壊れにくい一方、その地盤が緩んで一部の層が不安定になると破損の一因となります。

そのため、アスファルト舗装の補修を考える際には、「地盤の状況」を確認しなければなりません。地盤が悪いところにいくら新しいアスファルト舗装を施工しても、すぐに壊れてしまいます。 「毎年舗装補修している」というお客様の場合、補修箇所の「路床」「路盤」が弱体化していることケースが多く見られます。舗装の補修を計画される際には、まず専門業者にご相談いただくことをお勧めいたします。